口腔病理専門医とは、顕微鏡検査で診断を下す専門医です。
口腔領域の病理診断で重要なことは、口腔を全身の一臓器として捉えることであり、口腔病理専門医になるためには全身病理に関する知識を習得することが必須であります。
日常の病理診断を通じてトレーニングするとともに、臨床的な側面からも疾患を理解し、病理診断の糧としています。
狭山中央歯科では顕微鏡検査は行いませんが、口腔病理専門の病理学知識を活用し、患者さんの疾患を正確に診断、治療に応用することができます。
身近な事例からお口や顔、顎に関するトラブルでお悩みの方は多くいらっしゃいます。しかし、「この症状は受診したほうがいいのかわからない」と受診に躊躇する方も多く、結果放置をしてしまうという声を耳にします。
ときに、患者さんの全身状態が口腔内に反映することもあります。
口腔病理専門医は、口腔以外の全身疾患に対してのトレーニングを受けています。その知識を生かして口腔内診査からアドバイスをすることもできます。
狭山中央歯科では、口腔内のどんなトラブルにも患者さんが迷うことなく相談できるよう、口腔内科相談室を開設しました。気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。
狭山中央歯科では、一般の歯科医院ではなかなか対応ができない口腔内粘膜疾患・口腔がんの診査を積極的に行います。
近年の高齢化に伴い、がんの発生頻度は高くなっています。
口の中全体を口腔と言い、ここにできるがんを総称して「口腔がん」と呼んでいます。「口腔がん」はできる場所によって【舌がん・歯肉がん・口腔底がん・頬粘膜がん・口蓋がん・口唇がん】に分類されます。部位別では『舌がん』が最も多く、次に多いのが『歯肉がん』となります。
歯科領域に関連する口腔がんは、全身のがんで1%と発生頻度は高くありません。がしかし、直接患部が可視化できるところなので、早期発見は可能です。ところが、一般の方にあまり知られていないため、進行するまで放置されてしまうケースが多く、亡くなられる方が急増しているがんでもあるのです。
口腔がんの5年生存率は60~80%と言われています。初期症状のうちに発見すれば簡単な治療で治すことができ、後遺症もほとんど残ることはなく、5年生存率は90%以上との報告もあります。
しかし進行した口腔がんでは、手術により舌やあごの骨を切除してしまったり顔が変形したりすることがあり、そのため食事や会話が困難になり、日常の生活に大きな支障を残すことになります。
だからこそ、早期発見が重要になります。
口腔がんの自覚症状で最も多いのが口腔内の痛みです。
その他、しこり、腫れ、ただれ、出血、歯のぐらつき、口臭などが挙げられます。しかし、初期の段階では痛みが少なく、痛みが出て来た時にはすでに進行しているケースが多く、舌や歯肉の盛り上がり、硬いしこり、なかなか治らない口内炎などの症状には注意が必要です。
狭山中央歯科は、口腔がん診査についてもアドバイスができます。