むし歯治療や歯周病治療など、皆さんに最も身近な治療内容です。これらの治療の多くが保険の範囲で行うことができます。
多くの患者さんが、「痛いから、苦手だから」という理由で歯医者に行かずにどんどん症状が悪くなっていきます。
特殊な治療が必要になったり、長期間の来院を未然に防ぐために早期発見と早期治療がポイントとなります。
敬遠されがちな歯科治療ですが、歯科治療も日々進化しており数年前と比べても技術も器具も格段と進歩しています。
年齢 | 20~24歳 | 30~34歳 | 40~44歳 | 50~54歳 | 60~64歳 | 70~74歳 | 80~84歳 |
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残存歯 | 27.85本 | 27.43本 | 26.16本 | 23.63本 | 19.99本 | 12.44本 | 7.41本 |
上記の永久歯の一人平均健全歯数(健康な歯)です。
ご覧のように、健康な方は全部で28本の歯がありますが、30歳代後半から徐々に歯の本数が減っていき、50歳後半から激減しています。このような結果を招く原因として次のようなことが考えられます。
従来行われてきた歯科治療がその場しのぎの治療であったこと
予防という概念が昔はほとんどなく、予防歯科サービスを受けていないこと
インプラントのような噛み合わせを守る治療法が普及していなかったために入れ歯の負担による2次災害が歯を失うスピードをさらに助長していたこと
狭山中央歯科医院では、これらの問題点を改善すべく、むし歯、歯周病、咬み合わせ、など全ての面からアプローチし、1本1本の歯を大切にすること、一人ひとりの患者さんに合う治療法を考え、懇切丁寧に向き合うことを心掛けていります。
そして、やりっぱなしではなく、予防、メインテナンスを行うことで患者さまの生涯をサポートさせていただければ幸いと考えております。
患者さんに十分な説明をさせていただいた上で、治療計画をどこまで行うか一緒に考えていきます。
決して患者さんが理解、納得をしていない時点で、治療を開始することはありません。
治療のことでわからないことがあれば何度でもご質問してください。わかりやすく説明できるようしっかりとお答えします。
虫歯治療の際に歯を削ると、虫歯の除去が目的とはいえ歯にとってはダメージとなります。
ミニマルインターベンションとは、それを防ぐための治療で侵襲を最小限に抑える考え方で、ミニマルインターベンションを心がける場合、従来のように虫歯をすぐに削ることはありません。再石灰化が可能かどうかを最初に見極め、可能であればその方向で治療を進めます。
可能な限り痛みのない治療を心がけています。
麻酔に使用する針は、細ければ細いほど痛みを感じにくくなります。また、表面麻酔といってお薬を塗る事で刺入部の感覚を鈍らせ、麻酔時の痛みを軽減する方法もあります。
痛みひとつも患者さんにとっては大きな悩みです。当院は、しっかりその不安を除きます。
歯周病は歯肉炎と歯周炎(辺縁性歯周炎といいます)の総称です。
歯の周りの歯槽骨が減り、歯が支えなくなり、最後には歯が抜けてしまうという病気です。歯茎から出血したり、歯がグラグラしていれば、歯周病の疑いがあります。
現代では、国民のほとんどが歯周病になる可能性が高いと言われており、成人が歯を失ってしまう一番の原因は歯周炎です。
歯周病は進行してからでないと自覚症状がでない病気ですが、歯肉の色の変化や腫れなどの異変はあります。
また、近年歯周病がほかの疾患(脳血管疾患・肺炎・糖尿病等)と密接に関わっていることがわかってきました。
狭山中央歯科医院では、永年特に歯周病治療携わってきた経験豊富な歯科医師と口腔病理専門医といって全身疾患についての知識の豊富な歯科医師が丁寧に治療にあたりますので、一度狭山中央歯科医院へお越しください。
歯肉溝にプラークが溜まることで炎症が起き、触れると出血することもあります。歯磨きによって、また健康な状態に戻すことが出来ます。
歯と歯ぐきの境目の隙間が深くなり、歯周ポケットを形成します。ここから根の先に向かって炎症が拡大していきます。
歯根膜や歯槽骨も歯の根の長さの半分くらいまで破壊され、歯がグラつき始めます。硬い物を噛むと痛みが出るようになります。
炎症が更に拡大し、歯槽骨は半分以上破壊され、歯はグラグラしています。付け根がむき出しなので、歯が長く見えます。
どんなに優れた治療法も、生まれ持った歯の素晴らしさにはかないません。
むし歯になってから歯を削るよりも、歯周病になってから歯を抜くよりも狭山中央歯科医院では、それらを未然に防ぐことを全ての治療の中心と考えます。
そのために、ブラッシング等ご自身で毎日行う「セルフケア」と、歯科衛生士の手で行う「定期健診時のケア」の2本柱を大切にしています。
毎日ご自身で行う、歯ブラシ・歯間ブラシによるブラッシングや義歯のお手入れ等、ご来院時には歯科衛生士がその効果的なやり方や疑問などをやさしく丁寧にアドバイスします。
セルフケアをしていても磨きにくい場所には汚れがたまり、次第に水垢状になった細菌の集合体や歯石へと変化していきます。そんな時は3~4ヶ月に1回程度(個人差あり)、定期健診時に歯科衛生士が専用器具を用いて、汚れをきれいに取り除きます。
子供が虫歯になりやすいのは、子供が歯がまだ上手に磨けないからという理由も多少は関係しますが、それだけでなく、乳歯はまだエナメル質が不完全な状態で、永久歯よりも柔らかく蝕まれやすいためでもあります。
「子どもの虫歯は、生え替わるからほっておいても良い」と思っているお母様もいらっしゃいます。
確かに乳歯は全てに永久歯に生え替わりますが、だからといって虫歯や欠けた歯を放置しておいてもいいわけではありません。
乳歯には、永久歯の場所を確保するという役割があり、むし歯が原因で抜歯したり、歯が欠けた場合は次の永久歯が生えるまでに幅が狭まってしまうなどします。結果、永久歯の歯並び悪化の原因となります。
むし歯にならないコツは、このむし歯になりやすい時期をどう過ごすか。
狭山中央歯科医院では歯科衛生士による、お子様の年齢や歯並びにあった歯磨き指導やフッ素塗布やシーラント(むし歯予防のコーティング)により効率的にむし歯予防を行います。
私たちの体には必須栄養素のひとつです。特に歯質を強化する効力が最も高いことから、世界各国でも虫歯予防に利用されています。
フッ素は歯磨き粉にもよく含まれていて、抗菌作用があり、再石灰化を促進します。
奥歯溝に食べかすや汚れが残ったままだと、そこから虫歯になります。
この溝からの虫歯を予防するために、虫歯になる前に溝を浅くして歯ブラシの毛先が届きやすいようにします。あくまでも予防ですので、無理にする必要はありません。
虫歯の進行度合いによって、処置内容が変わります。また、人や部位によってそのスピードは変化します。虫歯のことを”カリエス”と呼び「C」と表します。
「永久歯の歯並び悪化」を防ぐために削ることなく対処することが大切です。
虫歯の進行度 | |||||
症状 | 黒くなったり、穴があるというところまでは進んでいません。まだ歯に穴が開いていませんから、適切な歯磨きをすれば元の健康な状態に戻すことができます。 | エナメル質(歯のいちばん固い外側の部分)が細菌に溶かされはじめます。 エナメル質には歯髄(歯内の神経)がないので痛みなどはありません。 |
細菌が象牙質(歯の歯髄(歯内の神経)を守る壁)にまで達しています。 穴があき、黒っぽくなって見ためにわかるようになります。 |
歯髄(歯内の神経)に虫歯が達し、どこが痛いのかもわからなくなって、麻酔もききづらくなります(急性歯髄炎)。ほおっておくと痛みがとまることがありますが、これは神経が死んで感覚がなくなってくるからです(根尖性歯周炎)。 | 穴が広がり、歯根だけが残る状態。歯髄(歯内の神経)が死んで腐敗し、膿みが出て悪臭がします。歯根の先やまわりにまで炎症がおよび、歯茎の中の骨が溶けて、さらに痛みが起こり熱が出ることもあります。 |
対処法 | ・フッ素配合の歯磨き粉やうがい薬を使用し、正しいブラッシング方法で歯みがきをする ・歯科医院でのフッ素塗布等の予防治療を受ける |
・虫歯の部分だけを削って、つめものをするか、かぶせものをする | ・虫歯に侵された部分を削り取り、形を整え、つめものをする | ・冠をかぶせる ・クラウン(神経が死んでいる場合のクラウン) |
ここまできたら歯を抜くしかありません。まれに歯根の状態がよいと、歯根を残し義歯をかぶせることもあります。 ・ブリッジ(固定式入れ歯) ・義歯(取り外し式入れ歯) ・インプラント |
歯科口腔外科は、歯だけでなく、口腔や顎、顔面の症状まで広く扱います。
口腔外科で取り扱う疾患は、歯科の診療内容に加えて、智歯(親知らず)など歯が原因で歯茎やあごがはれる炎症、転倒などにより、歯の破折や口の中の裂傷、あごの骨折などの外傷、口の粘膜などに発生する良性および悪性腫瘍、あごの中や軟組織にできる嚢胞、唇顎口蓋裂などの先天異常、あごの大きさや位置が著しく異なり矯正治療だけでは治らない顎変形症、口腔粘膜疾患、入れ歯の維持安定性をたかめる補綴前外科、インプラント、歯牙移植、顎関節症、口に中に症状を表す全身疾患(血液疾患、膠原病など)など多種多様です。
狭山中央歯科では、大がかりな手術や入院が必要な場合も提携する大学病院や総合病院ををご紹介しております。